口から肛門までは『ひとつづき』


食べ物は、口から入って肛門から出ていきますね。
途中でいくつもの消化器を通過していくのは、皆さんもご存知の通り。
私は診療の際、その消化器を1つずつ、別個に考えないように心がけています。
いわば「食べ物の立場」になるようなもの。
通り道全体で不調や病気を来すことはないのか、という発想です。

栄養豊富な、完璧な食品が、目の前にあるとします。
例えそこにあっても、それが「お皿の上」にあるがままでは、からだのためになりません。
「食べる」には、まず、唇に触れて口に入ります。
口内では歯で正しく噛み、舌で味わい、良質の唾液が混ざります。
そして、のど(喉頭)へと飲み込む…という流れです。
ここまできてはじめて、胃腸科医の専門分野である食道にたどりつけるんです。

口から肛門は『ひとつづき』

セミナーなどで、例え話として水道管を出すことがあります。
水道管が詰まったとき、流れていけない水が溜まってしまいます。
いくら溜まった水をかき回してみたところで、状態は変わりません。
水道管に詰まっているものを取り除いて、やっと水が流れていきます。
これを、からだに当てはめてみましょう。
どうも胃がおかしい、原因は便が排出できないから…似ていると思いませんか?
胃だけ見ていてもダメ。腸だけ見ていてもダメ。何故なら『ひとつづき』だからです。

パーツごとではなく、全体を考える。
それが大切なのだと思いながら、日々、患者様と向き合っています。

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