『カゼ』は冬と夏では違うのです


サプリトラスト初代暑中見舞い
この画像は、2013年の夏にお送りした、暑中見舞いのハガキです。
『夏のカゼ…冬とは成り立ちが違います』…そうなんです。違うんです。

先週あたりから、朝方が過ごしやすくなりました。
かと思えば、昨日から今日・明日にかけて、福岡はぐっと気温が下がっています。
(また週の半ばには暑い時期に戻るようですが)
クリニックを訪れる患者さんにも、夏風邪が増えています。

ネットやテレビでは「エアコンは27~28度で維持」が熱中症の最善の方法、と言われています。
…人間のからだ、よくわかってない!と思います。そんなことするから、朝方に風邪を引くのです。

人間のからだは、「水」を上手に利用して動いています。
その「水」…使い終わったら、ちゃんと「お見送り」してますか?
かの有名な、鴨長明の『方丈記』にも、こうありますよ。
「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず」

一定温度のエアコン、足元からかける扇風機、8月下旬になると寝ている間の窓開け。
「寝ているときの汗」の機会を奪うことこそ、夏風邪の原因です。

では、寝ているときに出なかった汗の対策はどうしたらいいでしょう。
それは、ゆったりとお風呂に入ること。
シャワーではなく、湯船に浸かることがとても大切なんです。
できれば40度前後のぬるめの温度がおススメ。
長時間の半身浴などで、じんわり外に「水」として出してあげましょう。

行く川の流れが途絶えれば「淀」んできます。
病気になるのも、むべなるかな、です。

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