「乳児や中学生には効かないの?」
グラフを見るとどうしてもそう思ってしまいますよね。
そりゃそうです。効果が確認できず…書いてあるんですから。
でも、効果が確認できない理由は、『効かなかったから』ではないのです。
【6-11ヶ月】
そもそもの対象人数が少ないということがまず挙げられます。
また、集団免疫が影響していることも理由になると思います。
これは、周りの人間がワクチンを接種したことで乳児も感染しにくくなるのが原因です。
そうすると、打っても打たなくても差が出なくなります。
【13-15歳】
こちらも、対象人数が少ないことが原因の1つです。
そして、Aソ連亜型以外のA型、またはB型の感染が多かったのです。
1つ前の投稿でお話したように、B型の流行期はA型の後です。
そして流行る頃にはワクチンを打ってから時間が経っていますから、効果も薄れています。
このように、裏には実は様々な理由が隠されていることがあります。
正しい解釈を報道してもらうことが一番なのですが、なかなかそうもいきません。
できればぱっと見た結果だけを鵜呑みにせず、「何かあるかも」と考えてみてください。
2015年の更新はこれが最後です。皆様、お付き合いいただきありがとうございました。
新しい年も、どうか、健やかにお過ごしください。
心より、お祈りしております。
よいお年を。