世界中、様々な場所に、
いろいろなヒトが生活しています。
また、2000年間と少し、
ヒトは生活してきました。
取り巻く環境は
それこそ1人1人違っていても、
食べて、出して、生きています。
例えば、欧州に住んでいる人々。
グルメではない限り、
食卓に海藻が上ることは
ありません。
海藻を分解できる腸内細菌が
いないからなんです。
海藻を分解できる
腸内細菌叢を持っているのは、
日本人と
その周辺諸国の一部だけです。
例えば、パプアニューギニアの人々。
主に食べられるのはお芋の類です。
それなのに、筋肉隆々でしょう。
全く肉を食べないわけではないですが、あの体つきからイメージするような量は、
狩猟できる収穫から考えても、ないでしょう。
では、なぜあんなふうになれるのか。
答えは…彼らの腸内細菌叢は、芋類からタンパクを生成できるから。
ヒト以外でも、少し例を挙げましょう。
トラやライオンは野菜や穀物を食べません。見向きもしません。
食べても消化できないと知っているからです。
反対に、狼から家畜化した犬は雑食になりました。
ヒトに飼われていくうちに、
炭水化物を腸内細菌叢で消化できるように、変化してきたからです。
そのときに食べられているものに合わせて、
腸内細菌叢は変化してきた、また、変化していくのではないか。
そんな風に考えています。
次回も、このお話の続きを。