まず、右の図について。
理解を助けるための図、という
作者の意図はよくわかりますが、
おなかの中は実はこうではないんです。
しかし、一般の方が抱く内臓配置のイメージは
こうではないでしょうか?
胃の位置は皆さんよくご存じです。
「みぞおち」という言葉も割と知られています。
(もっとも若い層では一般的ではないようですが)
「みぞおち」の語源は
「水が落ちるところ=みずおち」だそうです。
ここには腹腔神経叢と呼ばれる
交感神経の束があって痛みに敏感なところですね。 鳩尾(きゅうび)とも呼ばれていて、
なるほど、肋骨に囲まれた富士山の頂上のかたちが、
鳩を上から見たときの尾羽の元締めに似ています。
で、実際と違うところ。
大腸は思ったよりもお腹の上のほうまで及んでいます。
オヘソをはさんで上が胃、下が大腸、というわけではないんですね。
この図でいうと、仰向けになった場合、
肝臓や胃があるところくらいまで大腸が及ぶ場合もあるくらいです。
ですので、答えは【大腸はもっと上にある】です。