誰しもできるだけ病気にはなりたくないものです。
健康診断で異常がなければほっとするのは当たり前です。
ですが、健診を受けるだけでは予防になりません。
実のところ、「健診で異常は言われたけど放置してます」がほとんど。
説明する医師も、正常範囲を外れたマークをもとにしているだけ。
そして、決まり文句である「過食と運動不足に気をつけましょう」というのが関の山。
「検査で異常なし、よかったね」は、検査日から過去にさかのぼって「よかったね」と手を振ってるだけです。
検査日から後の未来についての建設的な意見はゼロ。
検査結果から読み取れるのは、「異常がない」という言葉だけではありません。
「正常範囲」のなかにも医師ならではの「読み取り」から得られる「からだの情報」があります。
それを踏まえて、今後の生活指導を行っていくことが必要です。
そうしてはじめて「積極的な病気の予防」、しかも「医師でないとできない予防」が可能になるのです。
大腸のかたちはその最たるもの。排便コントロールに直結する情報です。
しかしながら、大腸カメラを実施しているところで、大腸の形状まで言及する医師はほとんどいません。
また、血液検査でも「正常範囲」の中から読み取るべき「異常」があります。それをもとに生活指導は可能です。
大きなことを言えば。
なるべく病気にならないように導いて、そのうち誰もうちに来なくなって、医者として失業するのが夢です。