大腸カメラ…きつい、お産より痛いなんて悪名が高いんですが、これは技術次第でいかようにもなります。
丁寧にカメラで大腸を折りたたみ、
かつ、腸をねじったままにしないように、緊張を取りつつ検査を進めます。
押してもカメラ画面が先に行かないならサッと押すのをやめる。
カメラを引き抜きながら画面が進むようにする。
そして中の空気と内容物(ほとんど水になった便)を根気よく吸引する。
それを繰り返していけば、 痛み止めはいりませんし、
ましてや「眠ったまま検査が終わります」
なんてのもまったく不要。
ま、医師によってやり方はマチマチなので、
あくまでこれは、
ボクのスタイルということにしておきましょう。
大腸カメラって
癌やポリープの有無を診断するばかりでなく、
いちばんキレイな状態をゲットできるのが、
ポイントだと思います。
だったらそれを維持しないともったいない。
「検査は異常ないですよ、以上!」じゃ、
せっかくのチャンスが Mottainai!
仰向けのままでささっと検査して、終了直後に大腸に残った空気を撮影すると、
(その意義と説明して了承いただいたうえで)、
大腸のカタチによる治療方針(お薬の選び方や食事指導)も変わってきます。
以前は炭酸ガスを利用して検査していましたが、
お腹の空気はちょっとした工夫でなくなることがわかったので、
いまではリクエストのあるときだけにしています。
で、診断能力…こればかりはいくらやっても険しい道のりです。
死ぬまで修行、なのが診断学ですね。