腸がおなかの中でどんなふうに位置しているのか、ご存知でしょうか?
今回は読みながら、自分の手を使って位置を確認してみてください。
教科書的な腸の形を描いてみましょう。
指を右の下腹にあてる。そのままずっと上げて、脇腹の肋骨のあたりまでいく。
そこから左の肋骨まで並行して移動していって、また左の下腹におろす。
おなかになぞってみて、なんとなくイメージできたでしょうか。
下にある写真の、左側のような感じです。
ずっと検査していて思うのですが、こんな腸を持っている方は10%くらいでしょうか。
ほとんどの人は、右のわき腹から左のわき腹までの部分が、おへそのあたりまで落ちています。
横行結腸と呼ばれる部分が落ち、Mの形になってしまっているんです。
写真右側は、それがもっと折れ曲がってしまっている例。実に複雑。
この「落ちたところ」で、腸内細菌たちは息苦しい思いをしています。
そうするとそこに便が溜まり、すっきりと出ていかなくなります。
実際におなかを触ると、その部分は冷たくなっていて、これがからだの冷えに…。
自分の腸がどうなっているかが気になる方は、可能であればボクのクリニックへ。
大腸カメラ検査のときに、レントゲンで確認してみましょう。