便秘への処方と酸化マグネシウム


便秘の患者さんに、酸化マグネシウムを処方するという方法があります。
薬を飲めない妊婦さんなど、処方された経験があるかもしれませんね。
自分もよく使います。
付いている説明書には、「1日2000mgを使う」と書いてあります。
ですが、便秘治療の専門の立場からすると、その必要はありません。
ボクのクリニックではではせいぜい500~1000mgです。

少し前の話になりますが、こんな記事がありました。
酸化マグネシウム製剤で死亡例 厚労省、注意喚起を指示
冒頭部分を抜粋します。
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便秘などの治療に使われる「酸化マグネシウム製剤」をのんだ後、血圧低下など高マグネシウム血症を起こして死亡したとの報告が2012年4月以降4件あったと、医薬品医療機器総合機構が20日、発表した。1件は因果関係が否定できないという。
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高マグネシウム血症は骨粗鬆症治療に使う、ビタミンD製剤との併用で起こります。
腎臓機能低下があれば容量を考慮すべきです。

高齢者だと、骨粗鬆症+慢性腎臓病はたくさんいらっしゃいます。
でも、やっぱり教科書どおりの処方しかしないオイシャサンがとても多いのです。
なので、上のニュース記事のようなことが起きてしまう…。
その原因はズバリ。
「普通のオイシャサン(失礼!)って便秘治療には興味ない!!!」
これにつきると思います。
飲む人に合った処方を…

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