ここまで見てきたように、
お母さんの子宮の中で育っていたあなたは無菌の状態でしたが、
この世に出てくるために産道を通過するときから様々な菌に晒されるようになりました。
また、1つ前の記事でお話したように、
産院や産婦人科にもその施設特有の菌群があるようで、
一定の確率でそこで生まれた赤ちゃんの腸内に棲み着くことになります。
あなたがそのような施設で生まれた場合、
きっとその場所特有の菌が棲みついたことでしょう。
そうやって獲得した腸内細菌は、『その人固有』フローラ（お花畑）を作ります。
【腸内細菌叢】とも呼ばれます。
便のDNA検査の進歩によって、そのフローラは指紋や網膜静脈のように、
個人の特定ができるほどに違っていることが明らかになってきました。
そして、そのパターンは一生涯を通して大きくはかわりません。
ですが、年を重ねることによって悪玉菌が増え、善玉菌の比率が減少します。
また、菌全体の量も減ってきます。
ただ、加齢によらずとも、発酵食品や食物繊維が少ない食事であったり、
食品添加物が多い加工食品の割合が高いと、
腸内細菌の総数が減少し、便の量も減って、ニオイがきつくなってきます。
こうなったら、例え年齢が若くても、
からだは老化しはじめている、ということです。
ヨーグルトで乳酸菌をはじめとする、
善玉菌を摂ることはある程度有用です。
「しっかり腸まで届く」のを
キャッチフレーズにしたヨーグルトも
増えてきました。
確かに腸まで届きますが、2～3日すると、
生後すぐから棲んでいる
【先住民族の腸内細菌フローラ】から
追い出されてしまいます。
それに対して、乳酸菌を発酵させて抽出した
『乳酸菌発酵物質』は、
【先住民族の腸内細菌フローラ】を
育てる作用があるので、
ヨーグルトよりも有効といえます。
おすすめなのは、ベリラクト＋豆乳＋ヨーグルト、です。
ベリラクト1包＋無調整豆乳 50ml＋無糖ヨーグルト50mlを
軽くミキサーで混ぜた「ベリ・スムージー」は、
ローカロリーでおなかにも優しく免疫力も上がる、
最高の間食・夜食と言えるでしょう。
