あなたと腸内細菌の歴史:2


さて、この世に生を受けた可愛いあなたも、生後3日目になりました。
つぶらな瞳に力強さも加わってきたことでしょう。
おなかの中はどうかといえば、
善玉菌のビフィドバクテリウムが増えて、悪玉菌を凌駕するようになってきます。

1週間も過ぎると善玉菌優勢の腸管になり、
なんとも家庭の温かさを連想させてくれる「ベビー臭」を感じるでしょう。
ウンチもちょっと酸っぱい臭いに…。

blog1離乳食開始の時期は
家庭でいろいろ違うと思いますが、
それに伴って「腸管の住人(腸内細菌叢)」の
人口構成にも変化がやってきます。
つまり、乳児型から成人型に変わるんですね。
はじめは「無菌」で生まれた赤ちゃんは
お母さんから「菌をもらう」のですが、
これが面白いことに「育つところ」からも、
「菌をもらう」んですね。

産院を調べると、それぞれの産院によって、
生まれた赤ちゃんに
特徴のある腸内細菌叢があるという
報告があります。
つまり、産院の環境に住み着いた特有の菌種があり、 それを「赤ちゃんがもらう」というわけです。
医学的に言うと「感染」なんですが、
そう言ってしまうとなんだか悪いことのように聞こえてしまいます。
エリートを多数輩出した産院、とかあると、「そこで産みたい」なんて希望が殺到したりして。

住環境から菌をもらう…。
日本酒ファンのボクは「生酛系(きもとけい)の酒母造り」を連想してしまいました。

日本酒を作る工程では「酛」と呼ばれる酒母で酵母を培養します。
そのときはタンクの上蓋を開けたままです。
このときに空気中から雑菌や野生酵母が混入してくるので、
それらを駆逐する目的で乳酸が加えられます。
しかし、乳酸を人工的に加えるかわりに、
もともとその蔵や自然のなかに生息している天然の乳酸菌を取り込むのが、
生酛系の酒母の造り方なんですね。
ほら、産院と一緒、と思いませんか?
ちなみにこの現象、家庭出産には見られないそうです。

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